社員インタビュー
企業の「こんな人材がほしい」をRPOで主体的に代行
日本全体の活性化を目指す
岡庭 聖 (Sei Okaniwa)さん
2010年、エンワールド前身のウォールストリートアソシエイツ株式会社に入社。7年弱サプライチェーン部門で活躍後、エンワールドを退職しミャンマーで人材紹介会社の立ち上げから拡大に携わる。2021年よりエンワールドへ再入社。これまでの経験を生かしてRPO(採用代行)事業部enPowerの責任者としてマネジメントに従事。
- 現在の業務、仕事内容を教えてください。
RPO事業部(enPower)の責任者をしています。RPOとは、Recruitment Process Outsourcingの略で「採用代行」という意味です。採用代行とは、企業の人材採用業務を外部の支援サービス企業などに業務委託することです。
実際の業務としては、外資系や日系企業を対象に、それぞれの企業の採用計画に沿って、候補者のソーシング、応募者の選定、面接の手配、採用オファーの作成、内定者のフォローなど採用業務全般を行います。
採用に関するノウハウをお伝えしたり、問題を可視化したりするのみではなく、外注パートナーである私たちが企業へ直接出向くので、企業が主体ではなくRPO事業部が主体であるところがエンワールドの他のサービスと異なる点です。マンパワーが足りなくて採用活動にリソースを割けなかったり、採用プロセスを改善もしくは新しく構築したい企業にご利用いただいています。現在は、RPO全体のマネジメントを担当しています。
- エンワールドに最初に入社したきっかけと再度入社された理由を教えてください。
私はニ回、エンワールドに入社しています。一回目に入社したのは2010年7月の22歳の時で、アメリカの大学を卒業したあとでした。いろいろな業界を知ることができておもしろそうでしたし、もともと人とコミュニケーションを取るのが好きだったので、思い切って人材業界へ飛び込みました。
それから、2017年にエンワールドの創業者と新卒時からお世話になっていた上司から「新しい会社をミャンマーに作るから来ないか?」と誘われ、ついていく形で一度退職しました。ですから、退職は新しい領域にチャレンジしたいというポジティブな理由でしたね。
エンワールドの社員が自社の文化やバリューを大事にしながら、切磋琢磨していく姿勢は大好きだったので、またいつか戻れたらいいなと思っていました。
そして、2021年に帰国した際に、自分に経験のないRPO事業責任者のお話をいただき、新たな領域でチャレンジをしたく、ニ回目の入社をしました。
私が就職を決める際は、「新しいことへの好奇心」が原動力となっています。
- RPOで働くことで得られたことは何ですか。
RPOは、実際に担当者が企業の中に入ってフル稼働するため、いち人材紹介者として関わるよりも遥かに深く幅広い情報が得られます。また、同じ担当者が年単位で関わることになるので、長期的なスパンで見た企業の課題や改善点などがわかります。このように、RPOは企業との密着度が高いので、採用計画から採用業務全般において、クライアントの要望に的確に応える力が身についたように思います。
また、人材紹介サービスとRPOを併用している企業もたくさんある中で、すでに人材紹介事業の領域で20年以上のノウハウが確立していることはエンワールドのかなりの強みです。RPOのメンバーとして働くことで、RPOとマーケットのノウハウを連携させ、クライアントに最適なソリューションを提供できるようになるでしょう。
- 今後のRPOの展望についてどのように考えていますか。
企業がRPOを積極的に取り入れ始めたのは、ここ7年前後です。人材紹介事業や人材派遣契約事業などに比べると比較的マーケット自体が新しい領域なので、可能性は無限大だと思います。これまでにないサービスが提供できるようになったり、従来では解決できなかった問題に対してアプローチできるようになったりすれば、これまでエンワールドが携わらなかった業界・業種ともつながりが持てることが期待できます。
また、RPOは従来のように応募を待つのではなく、エンワールドのノウハウを活かして転職希望者に積極的にアプローチしていくサービスになっています。よって、自社に「ノウハウがない」「マンパワーがない」「採用チーム自体がない」企業にとっては、いい人材をタイムリーに取る一つのソリューションになり得ると思っています。特に日本では採用問題に困っている企業が多いので、スムーズかつ的確な採用が見込めるサービスは、今後重宝されるのではないでしょうか。
- エンワールドで挑戦したいことはありますか。
現時点では、日本でRPOの認知度は低く、未熟なマーケットなため絶対的なプレイヤーもいません。ですので、まずは「RPOといえば、エンワールド」と言ってもらえるくらいにサービスの質を向上させ、事業を大きくし、知名度を上げたいですね。
さらには、今まで自分たちが得意としていた外資系のミドル層の採用へのソリューションだけでなく、ターゲットも幅広く事業を展開できればいいなと思っています。地域・年齢層問わず、どんな企業や人に出会えるのか今からとても楽しみです。
また、海外企業が日本へ進出する際の採用代行もしています。私は幼少期からインターナショナルスクールに通っていることもあり、国内だけではなく、もっとグローバルな需要にも目を向けていきたいですね。
- 仕事への想いを教えてください。
日本の転職事情は、世界的に見ても難しいマーケットだと思います。人材紹介事業だけ、人材派遣事業だけなど、単一のソリューションではなかなか解決できない採用問題を抱えている企業が非常に多い印象ですね。そんな日本で、RPOがこれからどのように作用して、企業の採用問題を解決していくのかと思うととてもやりがいを感じます。
日本で新しいソリューションであるRPOの認知度が上がり、いろいろな企業にサービスを使っていただければ、エンワールドにとっての成長、企業にとっての成長、ひいては日本全体の活性化につながるでしょう。
10年近く勤めてきた私が思うエンワールドの良さは、文化やバリューはもちろんですが、社員の「他者を理解し、ともに成長する」というマインドです。
RPO事業に携わっているエンワールドのメンバーに関しても、「RPO事業をともに大きくしていこう」という志を感じています。エンワールドという歴史ある場所で、同じ志を持った仲間と仕事ができる喜びを感じつつ、責任者としてさらに事業を大きくしていきたいと考えています。
- 優秀な人材紹介コンサルタントになるための条件とは何だと思いますか。
人材紹介はいろいろな人と接する仕事なので、客観的に物事を見る力と多種多様な人がいるという理解力は持っておくといいと思います。リクルート業界は「1+1=2」をインプットしてしまえば、どのクライアントにも通用するというものではありません。むしろ、同じアプローチをしたのに失敗してしまうことだってあります。ここを知らないとストレスフルな環境になり得るので、最も重要な条件だと私は思います。
「こんな考えもあるんだな」という基盤をはじめに作っておけば、そこに経験を積んでいき、より良いサービスとしてアウトプットできるようになりますよ。
さらにいろいろな企業や人に出会うことに、ワクワクできるスキルでしょうか?私自身があまり悩まない性格のせいか、「何事も楽しみながら、仕事をするのが一番!」だと思っているので。このくらいの大らかさが、人材紹介コンサルタントの必須条件かもしれませんね。
- 最後に、人材業界を目指す人へ何かアドバイスはありますか。
一つ目は、プロアクティブにアクションを起こすことを心がけてみてください。人材業界は、「1+1=2」のようなルールがなく正解もないので、いろいろな経験を積んだ人が有利です。常にアンテナを張り巡らし、見えるもの・聞こえるものを吸収し経験値を上げることが大切です。
また、1日は24時間しかありませんので個人で学べることは限られています。積極的に社内外問わず他人の意見を求めたり、自らフィードバックしたりするなどの工夫を心がけましょう。
ニつ目は、人材コンサルタントとして「私にはこれがある」という強みを何か一つ見つけてください。例えば、私がまだ人材コンサルタントとして経験が浅い頃は、誰よりもサプライチェーンのデータベースを記憶し、クライアント企業や転職希望者にスムーズに対応できるようにしていました。
強みを持っておくと自信につながりやすく、自信によってメンタルが安定することで、仕事で成果を得られやすいという相乗効果が得られます。一つひとつの経験が、人材コンサルタントとしての活躍の場を広げてくれるでしょう。
- ※2023年11月現在の内容です
- キャリアサマリー
- 入社~1年目
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サプライチェーンマネジメント部門 アソシエイトコンサルタント
新卒でエンワールド前身のウォールストリートアソシエイトに入社。
アソシエイトコンサルタントとしてキャリアをスタート。社会人経験が全くない中、OJTを通して人材紹介というものを一から学ぶ。
- 入社2~3年目
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サプライチェーンマネジメント部門 コンサルタントからシニアコンサルタントへ
企業の人事や管理職の方々と話をする機会をいただいていた頃。苦労もあったが、それよりも大きなやりがいを感じていた。
- 入社4~6年目
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サプライチェーンマネジメント部門 チームマネージャー
案件を担当しながら、チームのマネジメントと部下の育成を行う。初のマネジメント経験という環境で挑戦が多かったが、非常に成長できる機会を得る。2年連続リクルートメントインターナショナルアジアアワードにて「#1 Supply Chain Management Recruitment Team in Japan」を受賞。
- エンワールド退職~再入社
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ミャンマーにて人材紹介会社の立ち上げと拡大に従事
人材紹介業が浸透していないマーケットの中で、ミドルからエグゼクティブ層のNo1エージェントをミッションとして事業拡大を目指す。
2021年にミャンマーでクーデターが発生したのをきっかけに日本に帰国。 2021年7月、エンワールドジャパンに再入社し現在に至る。